本当の自分になるために 13 (完) - ひとつの夢から醒めて
とても心苦しいのですが「本当の自分になるために」はここでいったん終わりとさせていただこうと思います
9ヶ月の滞在を終えて、アパートのあるに戻った夜はそれは美しい月夜でした。
久しぶりに、寝る時間も食事の時間も制限されない自由の身になった感覚に少し違和感を感じながら、前日まで、暗闇に浮かぶ食堂の灯かりと中から聞こえてくる何人かの談笑の声を聞きながら見上げていたの夜空の記憶は、たった一日なのに、どこかもう遠くの出来事のように、よそよそしさすらまとっているような気もしていました。
忘れられない体験、というにはあまりに多くのことがあった日々。
次から次へとやってくるトリガー。そのトリガーによって呼び覚まされる様々な感情に必死で追いつこうとする毎日。
個人カウンセリングとグループ・ワークショップは合計で220時間あまりになりました。
それは、24時間の共同生活とともに息をつくヒマもないと感じるほどのもので、多くの感情の嵐が私の心の中を駆け抜けていきました。
怒り、笑い、泣き、
感謝し、憎み、
あるときは人に怯え、
そして、
人を心から愛しました
「本当の自分になるために」をここでいったん完結とさせていただこうと思っています。
今日までブログを書けないでいました。どうしてなんだろうとなんども自分と問答しながら。
そして、やっとというか、確信したというか、認めることができたというか、それは今はまだ書くのが辛い、だったです。
ここまで読んでくださったみなさまには本当に大変恐縮で、そしてまた、心からありがとうございます。
まだ私自身準備ができていなかったです。今の自分がまだそこまでたどり着いていなかった。それを潔く認めることにしました。
そして同時に、そんな私がそれまでの自分については書けたということは、あの孤独にただ怯えていた頃の自分を書くことが、もう辛くなかったということに気づいてました。
それはなんだか、辛い道中では実感することができなかった変化の景色を、少し見せてもらえたようで嬉しかった。
だからきっといつか書きます。
ひとつの夢から醒めて
を出てから、いつ頃だっただろう。インターネットであれほど傷つけられたにも関わらず、激しい執着を手離せなかったその人の存在を目にした日、それまでは、大きな底なしの闇、宇宙全体を覆う無限の闇かなにかのように見ていたその人が、人に見えていました。
その人も、ただの人なのでした。
気分をあらためて、また、ブログ初心者なので、ブログの方向なんかもどんどん試行錯誤しながら書いていけたらなと思ってますので、よかったらまたぜひ読んでもらえるととても嬉しいです!